龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

馬鹿の道

タレントの江角マキコ氏が、長島一茂氏のことを「バカ息子」などとたとえ心の中で思っていても決して言ってはいけないようなことを、自分のマネージャーに命じて一茂氏の自宅の壁に落書きさせるという大胆な暴挙に出た疑いがあるとのことである。同じ小学校に通う子供のことで何らかのトラブルがあったとの話しである。それに対して江角氏は、心療内科に通うマネージャーが勝手にやったことで自分は知らなかったと弁解しつつ、一応はブログで騒動の謝罪をしたという経緯だ。それに対して、どういう訳か各方面から江角氏を応援したり、擁護する声が上がっているらしい。はっきり言って、このような事については文字通り「馬鹿らしくて」何も言う気にはなれない。しかし時には、「馬鹿の仲間」に入っておかなければ、世の中の流れについていけないので、若干の思うところを述べさせていただくことにする。先ず常識的に考えれば、江角氏がまったく無関係ということも、江角氏のマネージャーが単独でそのような行為に及んだこともあり得ないことである。確定的ではないにせよ、状況的には江角氏がマネージャーにやらせたと見るのが自然であることは、誰にも否定できない事実だと思われる。ただし一茂氏の被害届に対して、警察が現行犯でないゆえに慎重に取り調べをすることは当然である。この程度のことで強引に自白させる訳にもいかないであろうし、決定的な証拠がなければ何とでも言い訳出来る状況でもある。しかしこういう状況において周りの関係者が、良識的な判断を下せるかどうかは軽視できない問題である。フジテレビの社長は、江角氏を降板させないで番組で今後とも起用させ続けると発言したとのことである。もしそれが本当のことであれば、ちょっと信じ難いことである。もちろん警察の処分が下っていない段階では、中立の立場が大原則であるとは言えないこともないであろうがどうであろうか。こういうことを引き合いに出したくはないが、女性が男性に対して痴漢をされたとか、暴力を受けたと主張すれば何の証拠がなくともその男性は、警察にもマスコミにもほぼ100%の確率で犯人扱いされることとなるではないか。冤罪の可能性を無視して、一旦痴漢や暴行容疑で実名報道されればその人間は社会的に抹殺されることと同義である。マスコミはニュース報道や新聞紙面で嬉々として日頃からそのような正義に奉じているのではないのか。その比較対象で言えば、今回の江角氏の発言内容は、客観的に見てもかなり信ずるに苦しいものである。アグネス・チャン氏の発言などまったくもって論外だ。「(男性の)マネージャーがしたことを、女性のせいにしないで。」などと、何を考えているのだろうか。男性も女性もないではないか。あの人の頭の中には未だにひなげしの花が咲き乱れているのであろうか。職業上の優越的な地位を利用して、誰かに何かの不法行為をさせておいて、発覚した後も自分は知らなかったと直接の関与を否定する態度が問題なのである。男女問題は何の関係もない。こういうことを女性の被害者意識で平気で述べる人間がいることが、と言ってもさすがに今の日本の女性はそれほど愚かではないが、女性蔑視の土壌となるのである。よってそういう意味では、そのような人間こそが、本当の意味では女性の敵なのである。またその程度のことが理解できない人間がユニセフ大使などの人道的な仕事に携わってきたということが、私には非常に不可解である。敢えて心の底からの本音を言わせていただければ、テレビに出ている人間に賢い人間は一人もいない。