龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

法務大臣の資質

いずれにしても微罪であれ重罪であれ性犯罪の罰則を重くすべきかどうかは、イデオロギー上の判断であってはならない。朝日新聞出身の法務大臣は、どのようなイデオロギーがお好きなのかどうかは知らないが、芸能人でもないのに真っ赤なドレスに身を包んで人目を引くだけではなく、真に市民生活の視点に立って物事を考える姿勢も必要だ。法務大臣の仕事は死刑執行と刑罰の改定だけではないであろう。法治国家として法律が各機関に公正、平等に運用され、健全な治安が保たれるように監督することが最重要の使命ではないのか。それを法務大臣自らが単眼的な思考で打ち壊すようなことをしてはいけないであろう。偏ったことを主張していたいのであれば、政治家を辞めて朝日新聞論説委員にでもなっていればよいのである。
馬鹿にまともなことを諭しても無益なことかも知れないが、刑を重くすれば犯罪が減って平和な世の中になり、刑が軽すぎるから犯罪がなくならないというような単純な問題ではないであろう。ある意味においては犯罪とは社会の歪みから生み出されるものであるとも見れる。そして権力が社会の歪みの原因になっていることは多いものである。よってその歪みを無視して刑罰の力だけで押さえ付けようとしても無理がある。また別の所で何か他の問題や犯罪を発生させるだけのことである。たとえば最近においては子供の行方不明事件が相次いでいる。前回にも述べた通り強姦罪は大幅に減少しているが、子供が被害者になる事件は確実に増加しているのである。元々左翼の思想は、特定のイデオロギーで一部分しか見ないから、社会全体の活力が低下したり、秩序が毀損されるという特徴がある。左翼の思想が悪だとは言わないが、部分的、近視眼的には善にもなるであろうが、概して言えばそういう考えから離れられない人間は、行政官庁の責任者になってはいけないものである。何とかという新しい法務大臣がどういう人物なのかよくは知らないが、直観的に感ずるところでは、恐らくあのファッションセンスと同程度の政治センスしか持ち得ていないのであろう。女性の社会参画はよいにしてもこの人選はどうであったのだろうか。私は自民党政権の時限爆弾になるような気がしないでもない。不発弾で終わらせるためには、大人しく目立たないように努めることだ。何色の衣装をお召しになろうと勝手であるが。