龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

国民を猿扱いにする日本の政治

引き続き大阪市住民投票における不正疑惑について検証したい。重要なことなので、しつこいなどと言わないで欲しい。尚、誤解のないようにお断りしておくが、私は学者でもジャーナリストでも著述家でもないので、自分の見解や見方に固執するつもりは全くない。自分の考えが間違っているとわかった時には、その考えを改めて訂正するだけのことである。別にそれで私個人的には何ら損も得もないし、プライドが傷つく訳でもない。単にそれはそれ、これはこれということであって、日本という国の総体的な現状についての私の考えが根本的に揺らぐということにはならない。だからもし私が間違っていたり、勘違いをしているというのであれば、それはそれで日本にとっては大いに結構なことである。しかしそれは権力や報道に簡単に騙されて嘘を受け入れることを是とするという態度を意味するものではないということだ。これ以上、くどくどと説明するまでもないことであろうが。賢明な読者には理解していただけることであろう。
さて今日、税理士と話しをしていて(その女性の先生は橋下氏と維新の会を応援している支持者であるが)、件の住民投票の開票結果についてこのようなことを言ったのである。それは私が初めて聞く内容であった。先生は何かの放送で(それが何かまでは聞けなかったが)、今回の開票は(あるいはいつもそうなのかどうかはわからないが)、期日前投票分を最後にカウントしたからあのようなこと(つまり土壇場で逆転すること)になったのだと説明されている報道を聞くか見るかしたと言っているのである。それも反対者の割合が高かった平野区大正区期日前投票分が一番最後にきたからだということであった。それで先生はその話しを全く疑うこともなくすっかり信用している風であった。よくもまあ、そんな取って付けたような説明を考えるものだなと思うのだが、皆さん、言っておきますが信用しているのは税理士なのですよ。難しい国家試験に合格する頭を持っているし、一般人より計算に強いことも確かです。とは言っても私のように疑いの眼で深く考察している訳ではないですから、まあそんなものでしょうが。よってその他、大衆は推して知るべしということです。
私も何度も説明するのは面倒なのですが、日本の民主主義(そんなものは幻想でしかないのだが)にとっては重大事なので、このままの状態で済ましてしまうわけにもいけません。だから繰り返します。確かに今回の住民投票は、期日前投票の数が多いということが一つの特徴であった。データを参照すると

期日前投票数  359,203

不在者投票数      9,014
合計       368,217
でこれは有効投票数1,400,42926.3%に相当する。わかり易くするために無効票の5,655は除外して考えるものとする。(ああ、しかし本当に面倒だな。一体私は何を不毛なことに拘っているのだろうか。)期日前投票の割合を26%、当日投票の割合を74%として考察するとする。確かに期日前投票を利用した人は高齢者が多く、反対者の割合が当日投票の反対者の割合よりも高かったであろうことは間違いない。それは認める。(それはよいとしても私の調べ方が悪いのか、期日前投票分の賛成と反対の割合が出てこないのである。どうしてこのような重要な情報を秘匿するか見え難くするのであろう。また期日前投票分の数を最後に加算する意味も必要性も不明である。それらだけでも充分に怪しいのであるが。)よって開票の終盤で高齢者による期日前投票の反対が積み重なって、一挙に賛成を上回ることは漠然と見つめていれば不自然ではない。しかしそれはあくまでも漠然とした状態で情報を受け入れていればということである。それが情報操作による大衆誘導の常套手段である。
NHKは開票率81%の時点で反対多数、否決確定の情報を画面上のテロップで流しているのである。(私は当日、リアルタイムではその場面を見ていなかったが、後から調べればそういうことである。)因みに開票率81%では
賛成  571,395
反対  565,093
計     1,136,488
で賛成が反対を10,741上回っていた。先に当日投票分を開票して、その後に期日前投票分を足していったとすれば当日投票の割合は先に述べた通り74%だから当日投票の開票が全て終了して、期日前投票が有効投票数全体の7%の開票が進み計81%の開票となった時点で反対多数が確定されたということとなる。その7%相当とは約1,400,000×7%≒98,000である。98千の賛成と反対の割合から、最終的に反対多数が確実であると確定することは何ら不自然ではない。しかしそれはその7%と残り19%の賛成と反対の割合が当然に等しく均されているという事実が前提となった予測なのである。ところがどういうわけが98%の開票時においても
賛成  688,106
反対  688,044
計     1,376,150
賛成が反対を僅か62上回っており、ほぼ同数といった事態となっている。
1,376,1501,136,488239,662である。期日前投票の9万8千を開票して反対多数と確定したのにも関わらず、その後の約24万の開票で同数になっていることなど統計学的に絶対に有り得ないことである。それにも増して99%の開票では
賛成  692,801
反対  703,953
計     1,396,754
となって急遽、反対が賛成を1万以上も上回っている結果となっているのである。1,396,7541,376,15020,604である。つまり整理すると期日前投票9万8千分で反対確実と予想し、その後の24万の分布では賛成と反対の割合がほぼ同数であり、最後の2万(99%)か2万4千(100%)では反対が賛成を1万上回ったことになるのである。こんな馬鹿なことが有り得る訳がないではないか。これは平野区大正区の反対数の多い地域差を考慮したとしても統計学的にも常識的にも矛盾しているものであって、つまり期日前投票を後から足したという発表は明らかに嘘をついているということにしかならない。9億円もの予算をつぎ込んでおいて大阪市民は、いや日本国民は動物園のチンパンジー程度に馬鹿にされているということだ。いや、何度も繰り返す通り絶対とは言わないが、私はその可能性が高いと見ているのである。皆さんは、どのようにお感じになられるのであろうか。