この詩織さんのレイプもみ消し事件については、ちょっと個人的に私の心にも火がついたね。もちろん自分とは何の関係もないことだけれど、忙しいとか、空しいなどとは言っていられない気持ちだ。私に何が出来るとという訳でもないけれど、言わずにはおれない。なら徹底的に、言ってやろうではないか。
ところで日本のマスコミって、痴漢などの微罪を報道するのが好きでしょ。「好き」と言ったら語弊があるかも知れないけれど、痴漢などは迷惑防止条例違反ということで、厳密には犯罪に区分分けできるものではないはずなのだけれど、検挙されれば犯罪者として顔写真と実名入りで報道されるケースが少なくない。全国ネットのＴＶとか新聞などで顔写真や実名が報じられることの（本人はもちろんであるがその家族に対してまでも）、「破壊力」には計り知れないものがあるであろう。人生すべてがその報道で潰されるということに等しい。痴漢は冤罪の可能性が０ではない訳でもあり、たとえ冤罪でなくとも、はたして痴漢程度でそのような報道の在り方が釣り合いの取れたものであるのかどうか非常に疑問があるところであるが、それはマスコミ各社の内部規定とか自主規制に則ったもので、報道すべき事案であるとマスコミ各社に主張されれば、一市民とすれば、それ以上に反論できない筋合いのものである。そういうことでマスコミは、連日のように「嬉々として」痴漢などの破廉恥罪を報ずることによって、社会の木鐸としての使命と責任を全うしている。ということでＴＶ局や新聞社などのマスコミ関係の方々は、さぞかし性のモラルや倫理観において我々一般人よりも優れていると同時に、組織内部におけるその手の逸脱やスキャンダルに関しては、報道姿勢と同等かそれ以上に厳しく対処され、当然に公表されるものと考えてしまうものであるが、今回のＴＢＳの一連の対応は申し開きが成り立つ性質のものであるであろうか。そもそも今回の痴漢などよりはるかに罪の重いレイプ容疑において、詩織さんが不起訴を不当として検察審査会に異議申し立てを行うまで、ＴＢＳだけではないが全てのマスコミがこの問題を封印してきたことがおかしいではないか。確かに詩織さんのケースは、結果的に不起訴になされてしまったがそれはあくまでも結果論であって、現実に山口氏は一時的には逮捕直前まで行っていたのである。それも現職のＴＢＳワシントン支局長で、著名なジャーナリストとしてＴＶにも出ていた人物である。一般市民が痴漢容疑で検挙されてもその時点では冤罪の可能性を含んでいるということと照らし合わせれば、痴漢程度で顔写真や実名が報道されるのであれば、山口氏の一件がこれまで全く情報として出てこなかったこと自体が、この問題の本質を示しているものであることは誰が考えても明らかである。ＴＢＳの武田社長は、詳細については知らなかった、山口氏が詳細を語らずに退職したのでＴＢＳは関係ないというような姿勢を見せているが、そのようなことはとても考え難いことである。現職の担当警察が詩織さんに、逮捕への障壁としてＴＢＳだから難しいと言っていたのである。普通に常識的に考えれば、ＴＢＳと政治権力の癒着、山口氏と安倍総理の親密な関係性から、あくまでも政治的に処理された案件であることは明白である。（忙しいので、この問題に関しては、小分けで連載、追及していきます。）
