龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

この国の良心は何処に


性犯罪厳罰化の成立はいいにしても(よくはないけれど)、山口敬之氏のレイプもみ消し疑惑はどうなったんだよ。安倍総理か側近による警察への圧力が濃厚に疑われる重大問題ではないか。私が指摘した通りに民進党の議員も仕方なくといった感じで、おざなりに国会で一度だけ問い質しただけで、その後は国民の忘却を待ち望んでいるような有様ではないか。言い訳は何とでも出来ようが、少なくとも繰り返し追及する姿勢を示していないことは事実ではないか。山口氏が訴えられているような事案が、権力の介入によってもみ消された可能性を放置、無視するのであれば、マスコミの報道もいつもの手法ではあるが、政治と歩調を揃えるように、消極的であるという以上に他の問題に国民の関心を意図的に誘導して、自然消滅させていくような大衆操作に固執するのであれば、法律だけを厳しくして親告罪の規定を削除するということは、結局、警察の裁量権限を拡大させているだけであるということが、なぜ多くの人には理解できないのであろうか。性犯罪厳罰化などという字面だけに騙されてはいけない。政治やマスコミに都合の悪い性犯罪の事案は、権力の枠内で適当に理由をつけて捜査をおろそかにしたり、或いは不起訴にしたりするが、権力から距離のある一般人の場合は、痴漢の検挙と同じで、冤罪発生の危険性を無視して、一方的な有罪ありきの強引な捜査で容疑者をでっちあげてでも逮捕し、有罪に持ち込む権限の強化、拡大を警察に付与し、それを政治やマスコミが社会正義の名のもとに利用するという構図が見えないであろうか。何度も繰り返すが、そういうことがわからないということが、洗脳されている意識であるということであって、洗脳とはカルト宗教だけが行っているわけではないのである。日本の問題は、洗脳されている方が幸せだと考える人間があまりにも多過ぎるところにある。まあ、その方が楽だという気持ちは私にもよくわかるものであるが。
俳優の小出恵介の問題にしても、客観的、公正に評価して、たしかに褒められた行為でないことではあるが、未成年女性の飲酒にしても、セックスにしても同意の上でやっている訳でしょ。サッカーで言えばイエローカードであり、ボクシングで言えば、ローブローの減点1程度の問題ではないのか。仮にそれが選手(役者)生命を絶たれなければならないほどのことであるとするのであれば、山口氏に掛けられている疑惑のように、睡眠薬を利用したレイプの可能性が濃厚であったり、その問題を法律を作る立場の政治家の圧力で不起訴になされている可能性に対して、今の政治や報道の動きは明らかに矛盾のある、おかしなものだとは見えないでしょうか。まあ大衆の視点、意識レベルで何がどのように見えるかということは、正直に言って私にはよくわからないものだが、ごく普通に考えれば、情報空間を遠近法的に操作して、大衆に見せつけたい微罪報道をストリップショーのような猥褻さで前面に押し出して、見せたくないものを忘却の背景へと配置する手口が常態的に行われていて、そのような日常の中で大衆意識が形成されていることは明らかである。
と言っても私には何も大衆を馬鹿にしたり、蔑視することが目的なのではなく、そんなことをしたところで、自分が1ミリたりとも大きくなったり、1グラムたりとも重みが増すものでないことはよくわかっているつもりであるが、私がではなくて、政治やマスコミが国民を馬鹿にしているという明確な意識は持ち得ていないであろうが、適当に軽くあしらっているだけであるという現実に目覚めて欲しいと思うのだ。自民党にせよ民進党にせよ、その他も同じであるが今の議員など二世かタレントばかりで、チャラチャラしているだけで本質的に低俗だし、国の行く末のことなど何一つとして考えていないよ。日本人は全般的に、政治家(特に国会議員)の、腐敗や悪質性についての考えが甘すぎると思われる。恐らくは庶民が漠然と心の中で思っている程度の何百倍、何千倍も、政治家は悪人なのである。日航機事故についての『クライマーズ・ハイ』についても無料動画で最近、見たが、何と言うべきか、まあこの件についての詳細なコメントは憚られるが、ともかく日本の政治や報道の在り方は、一般的な市民が思っているような「良心的」なものではないのだ。それだけは、言っておきたい。