龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

予想された性犯罪厳罰化へのすり替え


予想された動きではあるが、性犯罪の厳罰化などということは問題、論理のすり替え以外の何物でもない。詩織さんの件においても、詩織さんは権力の圧力、もみ消しにばかりが注目されることに対して、戸惑いを感じている様子をコメントの中で示していて、あくまでも女性への性犯罪に対する一般論として現在の法律に不備や問題がある旨の発言をしていたものであるが、それは詩織さんがジャーナリストという職業に携わっており、マスコミはこれから自分が仕事をしていく上で足場となるものであることから、マスコミ権力の不当性や政治との癒着体質がクローズアップされると、自分の将来にとっても困るという意識が少なからず働くからであると考えられるが、またその心理自体は詩織さんの28歳という年齢を考えても理解できることであるが、その上で、はっきりと言わせていただければ、社会全体の公共性や一般市民の利益の観点から考えてそのようなことは、どうでもよいことである。詩織さんが遭遇した事件の相手が、TBSの山口氏でなく、我々一般市民の男であれば、100%間違いなく逮捕されていたであろうし、そのようなケースで逮捕されれば、1000%の確率で有罪である。運が良ければ執行猶予が付くという程度で、それも実刑になる確率の方が高いであろう。嘘だと思われるのであれば、ご自分の弁護士に聞いて見られるがよい。今回の相手が権力と近しい距離の男でなくても、山口氏と同様に一旦発行された逮捕状が引き下げられるようなことはあり得ますかと。もしその質問に対して、言葉を濁した返答しかできないような弁護士であれば、力不足であることは明らかだから、悪いことは言わないから今すぐにでも解任して、新しい弁護士を探したほうがよい。何が言いたいかと言えば、法律の問題ではないということだ。現行の法律と、これまで同様の一般的な運用で何の問題もないという以上に、レイプなどの性犯罪は痴漢同様に冤罪の可能性に対して配慮されなければならないことの方が問題である。親告罪非親告罪になれば、警察や権力の主観的な判断、恣意性だけで犯罪がでっち上げられる危険性の方が大きい。これまで以上に性犯罪の法律そのものを厳しくしても冤罪を増やすことにしかならない。それは今回の政治やマスコミ、警察の動きを見ればわかることであろう。今、このような性犯罪厳罰化の話しが出てくるということは、あくまでも政治やマスコミが日本の法治主義を無視して、もみ消しを平然と行っているような不祥事が明るみになることから国民の注意と関心を逸らせて、ごまかそうとしていることであって、そういう情報操作は日本の政治とマスコミの得意技なのである。このような国民を馬鹿にしたような操作に我々は何も無理をしてまで付き合う必要はないものである。政治はそもそも国民の税金で運用されているのであり、マスコミに対してもまた我々一般人が崇め奉らなければならないような対象物ではないはずだ。そういうことをこの機会に、一人でも多くの国民によく考えていただきたい。