龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

田舎者警察のモチベーションについて

やはりそういうことか。新潟県五頭連峰の登山中に遭難して行方不明になっている父子の報道について、当初から私は小学校1年生の子供の命にかかわることであるのに消極的であることが気になっていた。今朝の朝日新聞、朝刊の記事によると阿賀野署の連絡ミスにより捜索開始が遅れたということである。阿賀野署は、行方不明中の渋谷さん(37)の父が6日の午後6時ごろに署を訪れて遭難届を出したとしていたが、実際には同日の午前9時20分に父が同署管内の駐在所を訪れて、駐在所員の60代男性巡査長に口頭で渋谷さん親子が道に迷ったとの連絡を受けたと伝えていたということだ。駐在所員は署に連絡することを怠って、自ら山のふもとにパトロールに行ったという。
登山中の親子が道に迷ったと親族からの連絡を聞いていながら、その署員が本署に報告せず「自ら山のふもとにパトロールに行った」とは聞いて呆れる。漫談でもしているつもりなのであろうか。間違いなくその署員はパトロールなどしていない。またふもとをちょろちょろとパトロールしても何の意味もない。放っておけばその内に帰ってくるであろうぐらいに考えていたのであろう。今になって責任が問われないように適当に嘘をついているのだと推測される。朝日新聞の記事によれば、その事実は9日に阿賀野市から署への情報提供によって発覚したということであるが、恐らくはそれも嘘であろう。
県警が捜索を開始した7日の時点で警察とマスコミはその事実を把握していたであろう。マスコミは警察の不手際を知っていたので、警察への「遠慮」もしくは「配慮」があって積極的に報道することに腰が引けていたと思われる。
それにしても田舎の警察という存在はろくでもない。職務に対するモチベーションが低すぎる。8日か9日ごろの時点で地元の警察官が記者からの取材に答えている映像を見たが、「何の手がかりもない」と言っている表情には切迫した気配がまるで感じられないものであった。田舎と一口に言うのも何だが、東京や大阪などの都会であればもう少しぴりっとした緊張感があると思うのだが、田舎者はいつ何時も長閑なものである。平和で羨ましい限りだ。長閑で平和なのはいいが、仕事をきちんとやる気がないなら、人命に関わるような仕事を今すぐに辞めて転職して欲しいものである。田舎者の警察官だけの問題ではない。本来であれば知事が在任していて県内の事故に危機感を持っていれば捜索隊の増員を指示したり、自衛隊の派遣を国に要請したりすることも出来たはずである。買春知事が辞職していても副知事であるとか役所の代理の者がいるであろうに。田舎の人間は小さな子供の命よりも事なかれに自己保身を保つことの方が大事なのであろうか。それから捜索隊が探す場所もおそらくは間違っていたと思われる。親子は5日の午前に入山していて、同日の午後2時ごろに標高954メートルの松平山へと向かう登山道で目撃されている。また松平山のふもとの登山口で渋谷さんの登山届が見つかったということで、それらの情報から警察は松平山の登山コースを重点的に捜索していたということだが、渋谷さんはその日の午後4時に父親に「道に迷ったのでビバークする」と携帯で連絡を入れているのである。これは明らかに矛盾している。松平山に午後2時から登山し始めることも常識的にはあり得ないことであるし、その2時間後に道に迷ってビバークすると連絡を入れることも考えられない。これらのことから推測されることは渋谷さんは午後2時に目撃された時点で既に道に迷っていたのではないのか。松平山の登山口がどういう所なのかわからないので断言はできないが、下山するつもりが方向を間違えて松平山の登山口に辿りついてしまったのでそこで登山届の足跡を残してまた来た道を引き返して、午後4時の時点でどこかの場所で「道に迷った」と父親に連絡することになったのではなかろうか。私が思うに、渋谷さん親子は松平山には登っていないのである。地元の警察も救出に本気で真剣に取り組んでいればそういう発想も出てくると思うのだが、やる気のない組織は形式的に事を済まそうとするので困ったものである。それでもう今回の記者会見を持って捜索は終了ということになるのであろうか。お疲れ様でした。ゆっくりと休んでください。