龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

やる気のない人々

今、家具が動いているということは、佐川急便のドライバーから聞いていた。仕事で毎日、荷物を出荷しているのだが、コロナの影響で集荷の時間が早くなると聞いていたのに、最近、来るのが遅いのでなぜなのか聞いてみると、どういう訳かこの頃、家具の配達が多いとのことで、そのせいで集荷に来れる時間も遅くなっているとのことであった。この時期に、このご時世で引っ越しが多いということもあるまいに、なんで家具が売れているのかと不可解であったのだが、この記事を読んで合点がいったのである。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200424-00000015-jct-bus_all&p=1

ニトリが年末並みの混雑とは尋常ではないな。しかしこれからGWを迎えるというのにどうなのだろうか。思い返せば、今からちょうど1年ほど前は、息子が大学に入学してそれを機に、母親(元妻)の元から離れて、私が住んでいる実家兼会社の近くにマンションを借りて一人暮らしを始めた時期であったので、息子と二人で何度となくニトリに買い物に行き、家具やベッド、机などを買い揃えたものであった。息子は、去年、現役で大学に入学できて本当に幸運であった。当時は毎日のようにサークルやクラブに勧誘する先輩たちから花見に誘ってもらったり、夜はどこかの店で食事を御馳走になったりと人生で最も楽しいのではないかと思える日々を過ごしていた。それが一年遅れて、今年であれば天と地ほどの差がある境遇で、人生は本当に何があるかわからない。今年、大学入学の子供たちは可哀そうであるとしか言えないものだ。

そんなことよりも緊急事態宣言下の過密を避けるという観点から見れば、私も息子と一緒にニトリで買い物をしていたのでよくわかるのだが、机やベッド、ダイニングセットなどは、ぱっと見てぱっと買うという訳にはいかないのである。それなりに値段もするものであるし、色合いが部屋に合うかとか、サイズを計ったり、置き場所を考えたりでどうしても時間がかかってしまう。それらの買い物で半日は費やしてしまうこととなるほどで、客がもっとも滞留する売り場である。また商業ビルの上層階に入っている店舗であれば、空気の換気も悪い。巣籠り需要か何か知らないが、ネットで注文するならともかくも、何も今、家具を買いに店に行くことはないではないか。不要不急であろう。パチンコ店ですら営業を自粛してもらっているのに上場している家具販売企業が過密の状態を作っていて、これからGWを迎えると言うことは、どうなのであろうか。経営者側から見れば特需であり、勝機を逃したくないという判断になるのであろうが、感染爆発の可能性を考えると、恐ろしいとしか言えないものである。これはニトリだけの問題ではないと思う。人間という生き物は、行けない場所が増えれば、行くことが許されている場所に大挙してでも行こうとするのである。ホームセンターなどもそれに該当するであろう。GW中、ずっと家にいても暇だから別に緊急に買わなければならないものはなくとも、気晴らしに郊外の広いHCに家族で出かけようということに必ずそうなるのである。HCはスペースが広いので、スーパーのような過密にはならないであろうから、飛沫感染の危険性は低いかも知れないが、それでも一日に数千人という人間が押し掛けると、たとえばエレベーターのスイッチパネルであるとか、商品を運ぶための手押しワゴン、客が手に取って触る商品など、元々HCが店員が少ないのでとてもではないが、一々消毒できる訳がないので、接触感染の危険性は高くなる。とにかくHCも不急不要なのであって、GW期間中だけでも家具販売店などと共に自粛要請がなされるべきではないのか。というよりもこの期に及んで、一般人に過ぎない私のような人間が、そういうことを提言しなければならないということ自体がおかしいのである。政府は何をしているのか、やる気があるのかということだ。やる気がないのに、やる気があるように見せかけることだけに汲々とする安倍さん的な政治スタイルが、国民にとってみれば一番迷惑であり、また事態悪化の根源でもある。まあ地方の自治体単位での対応の違いなどもあってしかるべきかも知れないが、総理として陣頭指揮が取れないのであれば、もうそろそろ河野さんか誰か別の人間にバトンタッチすることを考えた方がよいのではないか。色々な意味であなたはもう限界である。