龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

内側と外側の理由


君は少し頭が良過ぎるんだよ。

理想的なことばかり追求しないで

もっと現実に即して生きた方がいいよ。

困惑げに、半ば見下す視線で

これまで何度、言われたことだろうか。

聡明な魂を持つ若者が

曲がりくねった暗い小道を

歩かねばならない理由が

社会の内側にある。

そういう私もいつの間にか

大人になってしまった。

これからは私が悪魔のように

高貴へと向かう若者たちの

魂を卑しめる順序である。

歴史は繰り返すのだから文句はあるまい。

しかし私の魂には

そのような復讐を許さぬ何かがある。

息子と、息子の友達たちの未来のために

永遠の未熟であらねばならぬ理由が

社会の外側にある。

アインシュタイン相対性理論に基づけば

誰か身近な者を馬鹿にすることによってのみ

自らの価値を高めることが出来るのだ。

目前に貧困に喘ぐ人間がいるからこそ

富者の喜びは麻薬のように

陶然と身体を満たす。

さあ、日本の魂よ。

どこへと向かう、どこに飛ぶ。

冷え冷えとした時空を貫いて

光を超えるその速さで。