龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

友と敵の判別

中国は日本の友ではない。友の国は、悪意もなければ実質的に被害も与えていない相手国の国民をいつまでも不当に拘束して、外交交渉のカードとして利用するような卑怯な真似はしないものである。菅は簡単に“戦略的互恵関係”などという言葉を口にするが、日本に対して友好の感情を持っていないだけでなく軍事的に脅威の大きな国と永続的な互恵関係を維持することはそんな生易しいことではない。一触即発的な領土問題を抱えながら表面的だけ友好国を装うような外交政策は、極めて危険で無責任でもある。どうしても付き合い続けなければならないということであれば、その危険性に見合った日本側の軍備が必要だ。日本がきちんと憲法9条の改定をして自国で戦争抑止力を行使し得る国になれないのであれば、年々軍事力を高めつつある中国のような国と交流すべきではない。
言葉の外面的なイメージだけで、事の本質をごまかそうとする姿勢は日本政治の欠陥である。“戦略的互恵関係”などの言い回しがその最たるものである。戦略という冠がついているから、大衆は高度に国家的な判断、分析がそこにあるように錯覚してしまうが、単に中国に取り入っているだけの卑屈さを立派に飾り立てているだけではないか。こういう言葉の錬金術には、ほとほともう、うんざりだ。友でない国が必ずしも敵ではないにしても、友になり得ない相手を友と宣言してはいけない。中国の友は、ロシアと北朝鮮だ。危険な相手から金儲けを企むことは慎まなければならない。君子は危うきに近寄らず、だ。
レアアース(希土類)の調達先をモンゴルに広げたことは評価できる。政府の役割は、あらゆる国家リスクを考慮してその準備を為すことである。もう一つ注文を付ければ、早急に食料自給率の改善を目指すべきだ。現在の40%の水準では低すぎる。近い将来において、気候変動や何らかの事情で食料輸入がストップすれば日本人の多くが餓死の危険性に晒される事態も起こり得ることである。遅くとも2020年までに70%を達成するべきだ。
最後に、パンダは見飽きたからもう日本にはいらない。中国から借り受けているパンダは全て故郷に返してやればよい。そのほうがパンダたちも幸せだろう。