龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

大阪人と”いらち”

大阪人の特徴を言い表わすキーワードに“いらち”がある。この、“いらち”の意味合いを非関西人に説明するのは、なかなか難しいが、単にせっかちだとか、イライラするということだけではないと思う。苛つく理由の一つに、官僚的な手間や無駄に対する反発がある。私にとって“いらち”とは、反権力によって引き起こされる精神の痙攣のようなものである。
具体的に例示して“いらち”について考えることにしよう。私の仕事中には事務所に、頻繁にお客さんから電話が掛かってくる。商品についての質問とか、見積もりとか、送料についての確認とか、そう言ったことである。それらの電話の応対をしながら商品の発送の準備をしたり、車で引き取りに来るお客さんの商品を用意したり、伝票を書いたりとか、それなりに結構忙しい。それで、どこでも同じだと思うのだが、どこか知らない所から営業の電話がしょっちゅう掛かってくる。大抵、私は相手が二言三言喋った時点で、「忙しいから、失礼します。」と言ってガチャと切ってしまうのだが、たまに切れないケースがある。
既存の電話契約会社が忙しい最中に、“何とか割引のご案内です”、とか言っていきなり電話を掛けてくるからだ。それで已む無く話しを聞かざるを得なくなるのだが、そういう風に教育されているのかどうか知らないが、前口上がやたらと長いのである。早く用件を言えよと、この時点でもう私はイライラする。見も知らない誰かからご丁寧な挨拶など入らないから、何でもっとスパッと本題に入れないのか、といつも腹立たしく思う。それもまるで機械が喋っているようなマニュアルの挨拶である。時間を無駄にしないで、何て言うか西瓜を切るようにもっとスパッと用件に入って欲しいものだ。スパッと。それでようやく本題に入ったかと思えば、今度は“本人確認”である。こちらは電話会社の方から一方的に電話を掛けてこられている立場なのに、まるで警察の取調べを受けているように住所や名前を言わなければならない。それはまあ仕方ないとしても、話しの合間、合間に一々、“有難うございます。”と言われて益々イライラする。あんたにも、あんたの会社にも何度もお礼を言われる覚えはない、時間を無駄にするなよ、と思う。そのようにして私の血圧は上がっていくのである。「電話じゃなくて、なんで書面で案内できないのか、毎月、請求書を送ってきているのだから。」と聞いたところ、「電話でしか案内できないシステムになっているのです。」とのことだ。
なんだ、それ? ああ、イライラする。
これほどに私が苛つくのは、大阪人ゆえか、蒸し暑さのせいか、
まさか、私の頭が放射能にやられ始めてきている兆候じゃないだろうな。