龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

計算された死刑

死刑が執行された。死刑制度の是非はともかくとして、今、このタイミングで刑が執行されたことに政治的な意図があることは確かであろう。消費税のゴタゴタ騒ぎで民主党は分裂含みの気配にある。政権与党としての威信を国民に示し、党内の混乱を沈静化させる狙いがあると見られる。政権が末期の様相を示す時に権力はこのような行動を示すものである。世論は圧倒的に死刑支持が多いようだが、死刑にはこのような側面があることを国民はよく理解しなければならないと思われる。いつ誰の死刑を執行するかは、法務省の勝手である。権力が瓦解して政権の存続が難しくなってくるなり、引き締めを図るがごとく見せしめのように死刑執行をなすのであれば、日本は北朝鮮や中国の政治体制を批判する資格などないではないか。しかしこれが民主党の本性である。我々はみせかけの誤魔化しではなく、政治の本性と本質を見極める知性を養っていかなければならない。テレビや新聞の論説を鵜呑みにしているだけでは、馬鹿になるだけだ。