龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

怪しげな会談

安倍総理と橋下市長が会談だって。怪しいなあ、実に、怪しい。
この期に及んで、何が話し合われるのかと言えば、国を知ろしめす(治める)上で国民に決して知られては困ることであろう。どちらから持ちかけられたものかは分からないが、どちらに動揺があるのかと言えば、安倍総理の方であろう。しかし情報というものはこちらから求めるものではなく、「向こう側」からこちらにやってくるのである。普段なら日曜日の昼ごろにテレビを見ることなどないのだが、今日は近くのラーメン屋に11時半ごろ、昼飯を食べに行っていて、その店でたまたま放送されていたTVニュースでその情報を知ったのであった。一応、建前的には今回の住民投票の結果を踏まえての報告ということになっているが、何でわざわざ報告程度のことで政治家を辞めることを公言している橋下氏が安倍総理と会談しなければならない必要性があるのか。わざわざ報告するまでもないことであろう。あまり大阪人の政治を見抜く能力を侮ってもらっては困りますな。
恐らくは両者の間で、今回の住民投票の結果が不正であったことについて、或いはその可能性について、もしくはそのような風聞がマスコミが封印していても一部で出始めていることについて、直接的にか間接的にかはわからないが、何らかの意見交換か思惑の確認がなされるものと見られる。私の見るところでは、いつものことではあるが、橋下さんは自民党(政権)に騙されていたのである。何がどうなろうと元から大阪都構想が実現する目はなかったということである。住民投票であろうと何であろうと、いざとなればその結果を覆す手段など国政権力にはいくらでもあるということだ。橋下さんは頭はいいけれど騙されやすい人である。要するに政治的には馬鹿なのだ。それが今頃になって、ようやく自分が騙されていたことに気付き始めているのかも知れない。本来であればそれまでの話しだが、安倍総理の不安とは、橋下さんはあの通りちょっと奇天烈なところがある人なので、捨て身になって、潔癖な民主主義の政治倫理を発揮し、今後何をぶちまけるかわからないところがあるということである。市長の任期中は沈黙を保っていても、引退してタレントに復帰すればその危険性は高まる。よって安倍総理やその側近は橋下という潜在的な爆弾を不発弾に処理しなければならない必要性に迫られている。そのためには橋下さんを自分たちの陣営に取り込むことが最も確実な対処法であるので、市長の任期終了後には大臣のポストを用意して待っているから、一緒に国政の場で地方分権を進めていこうなどとの甘言が囁かれる可能性があると私は見ている。そこからまた橋下さんの目が眩んで、性懲りもなく騙されることになるのかどうかまではわからない。そこから先は橋下という1個の人間内部の外部からは伺い知れない業の問題である。