龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

PCの怪奇現象

うーん、いくら考えてもわからない。これは一体、どうなっているのか。ちょっとした春の怪奇現象である。どういうことかと説明すれば、こういう次第である。私が仕事で使っている販売管理ソフトがあるのだが、6年ほど前に買ったDELLのデスクトップPCに入れて日常的に使っているが、先日、接触不良か何か原因はよくわからないが、電源ボタンを押してもカチッとした反応が無く、電源がオンに入らなくなってしまったのである。それで電源ケーブルを抜いたり、本体カバーを外して内部にたまっていた埃を吹き出して何とか復旧させることが出来たのだが、翌朝に電源を入れようとしたところまた同様の症状で反応しなくなっていた。それでDELLのサポートセンターに電話して、本体裏面上部にある小さな緑色ボタンを教えてもらって、それを押すことで電源を入れることに成功した。一応、外付けのハードディスクにデータのバックアップは取ってあるのだが、そのPCの電源が入らなくなってしまえば、顧客に納品書も請求書も出せなくなってしまう。またそのPCのOSはウインドウズXPであり、ソフトも7以降には対応していないので、今更XPの新しい代替機を探すと言う訳にはいかない。それでDELLに有償の修理依頼もしてみたのだが、有り勝ちなことではあるがもう部品の在庫が無いので修理不可ということであった。それで止むを得ず、ウインドウズ7のPC本体をDELLに発注して、ソフトも7にバージョンアップした仕様のものをソフト会社の担当者に電話して購入することとなった。DELLは受注生産なので納品までに2週間ほど掛るということで、それまでは恐ろしくて電源が落とせないので、今は一日中付けっ放しである。ここまではよい。特に何の不思議もない話しである。それでである。私はそのPCに何かの理由で、電源が急に落ちてしまってもう二度と復旧しなくなる状態に陥る可能性が恐ろしいので、その対処方法として別のXP搭載のPCにソフトをインストールして緊急の事態に備えることにしたのである。もう一台のXP機は、私の父が専用で使用している同じくDELL製のノートPCがある。ここで私が仕事をしている事務所のPC環境を簡単に説明させていただく。納品書や請求書の発行に使っているデスクトップPCは、販売管理専用に使っているのでネットには有線、無線とも接続していない。接続している外部機器はデータバックアップ用の外付けHDとエプソン製のドットプリンタのみであり、どちらにも無線の機能はない。父のノートPCは有線のケーブルが、NTTのフレッツ光の主装置(1階事務所と上階居宅の電話、FAX、TV、PCの回線を分配管理している)から来ているルータに接続されているが、年齢的に80歳を過ぎているのでインターネットを見ることはまったくないし、そのノートPC自体、ごくたまにワードで案内文や専用ソフトで年賀状などを作成するのに使う程度である。私は東芝製のノートPC(OSは7)を別に愛用しているが、そのルータから無線で飛ばしてネットに接続している。東芝製のノートPC、父のDELL製ノートPC、販売管理用のDELL製デスクトップPCの3台はそれぞれ独立していて、有線、無線共にデータの共有はなされていないし、クラウドにデータの保存をするようなこともしていない。それでである。先にも言った通り、緊急時の準備として父親のノートPCを借りて、販売管理ソフトをインストールしたのである。古い年代のソフトなので5枚ほどのフロッピーディスクで順々にインストールしていくものである。そのためにわざわざアマゾンで中古のFDドライブまで買ったのである。FDが壊れているのではないかと心配だったが、無事にインストールすることが出来た。あとはデータの移行である。バックアップツールをインストールして、デスクトップPCからノートPCにデータを移して、読み込ませなければならない。ところがである。不思議なことにインストール用のFDでソフトのインストールをしただけで、データ移行の操作はまだ何もしていないのに、顧客名から販売、入金に至るまで全ての直近のデータがそっくりそのまま反映されているのである。こんなことがあり得るのであろうか。新規にソフトをインストールしただけなのだから、データは白紙のはずではないか。私の父はパソコンや販売管理ソフトのことなど、まったく何の知識も持っていないし、デスクトップPCを触ることすらないので私の知らないところでそういう操作をしていたという可能性は0である。またその他に事務所のパソコン類を勝手に触るような人間など誰もいないし、そういう可能性もない。その販売管理ソフトは、納品書の記録枚数が3万枚の容量となっていて、納品書を作成するごとに残枚数が表示されるのであるが、ノートPCにインストールした直後の残数字が、デスクトップが10370枚で、ノートが10371枚となぜか1枚だけ違うというのも不気味である。その他の入力事項は、全部チェックした訳ではないがざっと見た限りでは全て転送されているようなのである。あまりに不思議で気味が悪いので、ソフト会社の責任者に電話で聞いてみたのだが、そんなことはあり得ない、それはオカルトだと言うのである。その内にぽっと消えてしまうかも知れませんよ、とも言う。幽霊のようにぽっと消えてしまうのも恐ろしいが、今のところ消えそうな気配はない。私はオカルトを全面的に否定するつもりはないが、自分の身にオカルト的なことが起こるとは到底、思えない。それにましてやコンピュータ内部のことである。0と1の羅列で構成された規則で作られている世界にそのような不可思議なことが起こる余地がないはずなのである。何かあるはずなのである。私が知らない、何かがあるはずなのだが、その何かがわからない。コンピュータとか機械とか、私の無知ゆえであろうが、どこか恐ろしい。人工知能などもってのほかである。魂のない相手と心が通じ合う訳がないのである。いや、もしかすると機械にも何がしかの心があるからこそ、怪奇にまで至る不可思議が見え隠れするのであろうか。私という存在もまた無知と神秘の境界で、0と1の次元を2進法的に行き来している。