龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

女性記者の気概と逡巡

予定されている内閣改造についてであるが、小泉進次郎氏が入閣の要請を辞退したという話しが、週刊文春だったか地下鉄の中吊り広告に出ていたが、然もありなんである。父親に「今はやめとけ」と忠告されたのを素直に聞いたのかどうかはわからないが(未だにそんな忠告を父親からされているようでは、見込みはないが)、人気取りのために泥船には乗りたくないであろう。そういう意味では、前回に述べた前大阪市長の橋下氏も同じであり、橋下氏も馬鹿ではないし、プライドも人一倍高いであろうから、人寄せパンダのような役割で大臣になどなりたくないと、仮に要請があったとしても断る可能性はある。しかし橋下氏は安倍総理とは近しいように見えるので、そのあたりは微妙である。ただこのように事前に情報が漏れてしまうと、サプライズでも何でもなくなってしまうので、安倍総理もその通りにはし難くなるであろうからその線はもう消えているはずである。ともかくもこれだけ安倍内閣の支持率が落ちてしまっている状況では、新大臣として入ってくる自民党の政治家は、まあ言ってみれば、自民党内の負け組とでもいうか、拒否する力のない人であろう。
週刊新潮の7月13日号を買って、“「山口敬之」を救った刑事部長と内閣情報官の栄達”の記事を熟読した。国内外のインテリジェンスを扱うという内閣情報調査室(内調)という組織が、週刊誌やネット空間などにおいても行っているであろう情報操作については、思うところ感じるところは多くあるのだが、それについてはあまりにも重要な問題であり、短くまとめて述べれるような性質のものではないので、今後少しずつでも触れていきたい。今回は、週刊新潮の同記事にも書かれていた、東京新聞社会部の女性記者(望月衣塑子氏のこと)のご活躍というか、取材の仕方について私の思う所を述べさせていただきたい。詩織さんのレイプ被害握り潰しの件で、果敢にも望月氏が、菅官房長官に疑義をただしたとのことなので、早速ユーチューブの動画で該当のやり取りを探したのだが、どこにも見当たらないのである。加計学園問題における前川氏の証言などに関することなどがほとんどであり、私に言わせればそんなことは些末なことでどうでもいいのであるが、望月氏にしても詩織さんの件に関しては内閣への遠慮があるのか、巨大なタブーの壁に怯んでいるのか、問題を大きくすることに躊躇があるように見える。ただ一人で孤軍奮闘するかの気概なり、勇気の気持ちは感じられるので、あくまでも批判としてではなく、応援する上での老婆心として言わせていただく。ユーチューブの動画を見ていると、望月さんの菅官房長官への質問は、質問しているのか追及しているのかわからない性質のものである。正確に言えば、長々とした質問しながら追及も兼ねているのであろうが、気持ちが前面にでているからそうなるのであろうと思われるが、はっきり言ってそんな聞き方をしていては周りから馬鹿にされたり、軽く見られるだけである。質問と追及はしっかりと分離しなければならない。他の記者も大勢ひかえている記者質問の場で、自分一人が時間を取っているだけでも顰蹙なのに、その質問が要領を得ない、質問しているのか追及しているのかわからないようなものであれば、だから女性はダメなのだということになりかねないではないか。短く何点かに絞って本質を突きつつもあっさりとした態度で質問をして、追及はあくまでも東京新聞の紙面で執拗にしていけばよいものである。それがごっちゃになってしまっているから、傍から見ていると菅さんとじゃれ合っているようにしか見えないものであり、はっきり言って非常に見苦しいのである。ただそれでも積極的に前進しようという気持ちは強く感じられるから、個人的には評価したいが、そのぐらいの元気があるのであれば、もっと詩織さんの件も質問なり追及をすればよいのではないかと思うのだが、そういうところだけは感情をセーブする、記者としての何らかの計算が働いているということなのか。よくわかりまへんな、女の気持ちは。