龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

山の怖さについて

新潟県五頭連峰で登山中に遭難して未だ発見されていない父親と小学校1年生の父子の安否が心配である。5日から登山していたということなので4日目になる。父親は37歳ということなので体力はあると思われるが、完全に道に迷ってしまっているのであれば無暗に動こうとせず、どこかで身体を休めていることが考えられるので捜索隊の方々には諦めずに頑張っていただきたいと思う。
山は怖い。この親子が登っていた山は、当初の報道では582メートルの赤安山と524メートルの扇山ということなので高度的には小学生低学年でも登れる低山であり、父親も安心してGW期間中に子供と一緒に登山しようと思ったのであろう。しかし、調べていないのでどういう地形になっているかはよくわからないが、低山でも連峰ということであれば、谷に降りていく裾野が鬱蒼とした樹木に覆われていて道が入り組んでいると一旦登山道から外れてしまって深入りしてしまうと戻ってこれなくなってしまうケースが多発するのであろう。実は私も1年ほど前から高校時代の同級生に誘われて登山を始めたものであるが、いつも友人に連れて行ってもらって地理や道順も任せきりであり、一人ではまだ怖くて初めての山に登る気にはなれない。4月29日には日本の百名山に入っている滋賀県伊吹山に4人で登ってきた。伊吹山は元々スキー場であった所で今はスキー場は閉鎖されているようだが、見晴らしがよくパラグライダーも行われている。標高は約1400メートルぐらいでそこそこあるのだが、3合目から8合目ぐらいまでの傾斜地は、樹木のない山肌が剥き出し状態になっていて、数珠つなぎに登って行っている人々の姿が下から全て一望できるのである。あのような山であれば遭難しようがないので私一人でも大丈夫であろうし、機会があればまた登りたいと思っている。今年の8月には伊吹山に行った4人で富士山に登る予定である。私は富士山に登るのは初めてであり、添乗員もついているし、高山病はともかく富士山で遭難することもないであろう。でもその辺の整備が行き届いていないマイナーな山に1人で登るのは、元々臆病なせいもあろうがとても怖い。昨日はその山仲間の友人ともラインでやりとりしていたが、下山中に道に迷った時は、下山を諦めてもう一度山頂を目指して歩いていくべきなのである。山頂付近はいろいろな登山道が収束してくるので、登山道に復帰したり誰か人に遭う可能性も高くなる。また沢に沿って下山していくという方法は、どんな場所に行き着くことになるかわからないので実は危険なのである。道に迷って暗くなってくると恐怖感があるし、早く家に帰りたいとも思うので間違ったルートででも本能的にどんどんと下へ降りて行ってしまって変なところに行き着き遭難することになるのであろう。反対に体を休めるべく休憩してから、気力と体力を蓄えて、迷った場所から上へ上へ登っていく道を選択して歩いていくと助かる可能性が増すのではなかろうかと、初心者ながら私はそう思うものである。ともかくも遭難している父子にはなんとか無事で発見されることを願っている。