龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

ムンク的な不安の根源Ⅱ

怖い、怖い。
何が、怖い?
それが分からぬことが、
何よりも怖いのです。
 
敢えて言うのであれば
私という実存の外的環境が
絶えず自身に、立ち返らせるところの
歴史的な自己矛盾、同一性の不連続
一部の記憶断裂、それらの如き全てが
絶えずこの私を、漠とした不安に貶めるものです。
ああ、この私とは
一体、何なのでしょうか。
恐ろしいことです。
私の魂は、いつの間にか
この世に生まれついた時の役割とは異なって
人間世界に蔓延る
地獄の罪業をのぞき見る拡大鏡のように
変化してしまっているようです。
人類のために何ごとか大いなる悪事を
糾弾せねばならないのでしょうか。
怖い、怖い。
私はアダムのように、見てはならぬものを見て
知ってはいけないことを、知っていしまいました。
神よ、悪魔よ、
この卑小なる私に、何ができるというのでしょうか。
恐ろしや、恐ろしや。
私の不安、あなたの不安、
そして人間界全体の不安。
突き詰めれば、
どこに相違があると言うのでしょうか。
つながっているのです。
人間は、将来への夢や希望によってではなく
終末のカタストロフによって、滅亡へと向かい
小さな子供たちまでもが
静かに、厳かに殺されることの不安によって
海のように、兄弟のように
つながっているのです。