龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

その日がくるまで


誰かが死んで、誰かが生きる。

悲しみと忘却は、うたかたの夢のよう。

私が死んだら

小さな子供たちの命を守る

地蔵仏になりたい。

街並みを見晴らす山道の小さな石仏に

私は宿る。

寒き日には

心優しき人が、真っ赤な手編み毛糸の

帽子と前掛けを付けてくれるであろう。

通りすがりの子供たちが

そっと私の顔をのぞき込み

柔らかな小さな手で撫で触るであろう。

その時に初めて

私の魂は孤独から解放され

本当の私自身に立ち戻るのかもしれない。

しかし私はまだ確かに生きている。

その日がくるまでは

震えながら

凍えながら

生きゆかん。

人とは肉に宿りし修羅なればこそ。