龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

2008-01-01から1年間の記事一覧

生きること、書くこと 66

軍事力を背景にした言葉の強さがなければ、外交交渉力を持ち得ないという意味で言ったのではない。 昔読んだアルビン・トフラーの『パワーシフト』だったかと思うが、力(パワー)の要素は暴力と金と知 識であると書かれていたことを覚えている。これは国家…

生きること、書くこと 65

福田首相は竹島問題についての質問に答えて曰く、「双方の立場というものがありますからね」と言っ た。 ご当人は言葉を選んだ上で当たり障りの無い無難な回答をしていたつもりなのだろう。一般多数の大衆に は通用するのかも知れないが、人よりも少しだけ言…

生きること、書くこと 64

日本の道徳規範というものを考えるときに、裁判官や警察、学校の教師などがストーカーや痴漢、盗撮な どの破廉恥罪で日々相次いで逮捕されているような今日的な状況は一体どのように社会分析されるべきな のか。 言うまでもなく本来、裁判官、警察、教師など…

生きること、書くこと 63

最近見た映画で最も心を痛め、考えさせられた映画は阪本順治監督作品の『闇の子供たち』である。 タイを舞台にした幼児売春、人身売買の話しである。山岳地帯の貧しい親たちは自分の子供を売春宿に売 り渡すことによってしか生きてゆくことができない。そし…

生きること、書くこと62

最近見た映画で、最も素晴らしかったのはデヴィッド・クローネンバーグ監督作品の『イースタン・プロ ミス』だ。 ロシアンマフィアの世界を描いた映画である。一口で感想を言うと身体が震えてくるような恐ろしさがあ った。映画の内容がではない。“才能”が恐…

生きること、書くこと 61

私の息子も、もうすぐ8歳になる。ゲームばかりしていて困る。そのゲームソフトを買い与え続けている のは他ならぬ私なのだが。 大阪の街中に住んでいる親は誰もが感じているであろうが、子供の遊び場所がない。時間を潰すには何か 習い事をさせるか、家でゲ…

生きること、書くこと 60

これは3年ほど前のことなのだが、当時のライブドアのブログでアクセス数NO1を誇っていたものにD V冤罪の体験談を書いていたものがあった。 その作者は心から妻を愛していたが可哀想に浮気をされていただけではなく、こともあろうに妻に事実無 根の嘘で…

生きること、書くこと 59

もう10年以上昔のことになるのかと思うと懐かしさすら感じるのであるが、私は1996年にオウム真 理教の道場に話しを聞きに行った事がある。 その前年の強制捜査で教祖、麻原彰晃以下幹部たちが一斉に逮捕されオウム教団の凶悪な犯罪が世の中に つまびら…

生きること、書くこと 59

もう10年以上昔のことになるのかと思うと懐かしさすら感じるのであるが、私は1996年にオウム真 理教の道場に話しを聞きに行った事がある。 その前年の強制捜査で教祖、麻原彰晃以下幹部たちが一斉に逮捕されオウム教団の凶悪な犯罪が世の中に つまびら…

生きること、書くこと 58

“冤罪”が発生する社会的背景というものについて考えてみたい。富山県強姦事件で誤認逮捕された男性 はアリバイがあるにもかかわらず、被害女性2名が面通しの結果「この人だと思う」あるいは「この人 だ」と証言したために犯人にされてしまったのである。 こ…

逃げるな。

自転車に乗って家の近くを走っていた時のことである。ふと誰かに呼ばれたような気がしたので止まって 辺りを見回したが誰もいない。 しかし、止まった場所のすぐ横にあった派出所に銀に輝くポスターが貼ってあって、一言「逃げるな。」 とのコピーが書かれて…

生きること、書くこと 57

たとえば役所の“裏金”の問題一つをとって考えて見ても、社会保険庁の年金横領や着服と同じようなケ ースが考えられるので徹底的に調査すべきであることは言うまでもない。 なら、どうして警察組織の裏金については全国的な問題として大きく取り上げられない…

生きること、書くこと 56

前回の続きであるが、“生き方に関わる情報”とは“道徳に結びつく情報”と言い換えることも出来る。 道徳という言葉に対して人々は、一般にどのようなイメージを持たれるのであろうか。 私は、若い世代の方々のほうが中高年世代よりも道徳に関して敏感だと思う…

生きること、書くこと 55

橋口亮輔監督の『ぐるりのこと』という映画を観た。もう上映は終わっていると思うが感想を述べたい。 夫婦の物語である。初めての子供を身ごもり幸福を感じていた妻、翔子は不幸にもその子供を亡くしてし まったことをきっかけに少しずつ精神のバランスを崩…

生きること、書くこと 54

M・ナイト・シャマラン監督の不安感みなぎる映像が好きだ。敵の正体が見えないことほど恐ろしいもの はない。現在、上映中の『ハプニング』を見た。 ニューヨーク、セントラルパークで異変が起きる。人間が次々と自殺してゆく。原因はわからない。生物 兵器…

ブレスレット

私が来世、生まれる予定の350年後の世界では 人々は腕にブレスレットを嵌めている。 そのブレスレットは 金や銀や橙色に輝きながら人々を導き、 男と女たちは出会い、共に働く小集落の中で複数のファミリーを形成している。 国家の中央集権的な統治形態は…

生きること、書くこと 53

しかし世の中、小利口な人間ばかりである。現職の裁判官がストーカー容疑で逮捕された。なによりも呆 れたことは、女性の好意を取り戻すために自作自演の馬鹿芝居をしていたことだ。架空メールを送り続け て不安を煽ったあげく女性からの相談を受けることに…

生きること、書くこと 52

日本に痴漢が多いであろうことは認める。国際的に見てとても恥ずかしいことである。事実なのだからそ れはそれである。しかし痴漢は本来、迷惑行為であって犯罪ではないはずだ。 迷惑行為は日常生活の中に無数にある。車の中から中央分離帯に空き缶やゴミを…

生きること、書くこと 51

先日TVを見ていると秋葉原殺傷事件について、その事件発生は社会に原因があって犯人は普通であると 思うか、思わないかという二者択一でのアンケート調査をもとに識者による討論が行われていた。 アンケートの結果は6割以上が社会に原因があるというもの…

緑亀、太陽に死す

『緑亀、太陽に死す』 緑亀が死んだ。 強烈な日差しのもと 水槽に張られた 水の温度が上がり過ぎ、 ゆでられ、呼吸不全に陥って お前は死んだ。 五右衛門のような地獄の苦しみが あったのだろうか あぁ、緑亀 罪なき生き物 その無垢なる文様と祈りなき輝き …

生きること、書くこと 49

今回この『信じぬ者は救われる』(かもがわ出版)をテーマに論評するのは、前回の続きだからである。 哲学者デカルトはあらゆる事を懐疑した末に、“我思う、ゆえに我あり”との真理にたどりついた。私 は、信じぬこと、常識への批判が知性のベースになるもの…

生きること、書くこと 48

デカルトの有名な言葉である「われ思う、ゆえにわれあり」の“われ”とは肉体から離れたところの心身 二元論的な“われ”であることを『方法序説』を読んで初めて知った。 デカルトは自らの生き方における格率(自己規則、信念)として、以下三点をあげている。 …

生きること、書くこと 47

私のイヤな感じは、翌日の朝に早くも現実化した。妻からこのような携帯メールが届いたのである。 “マンションの洗面台の下の引き出し(前にもはずれた)を○ちゃん(息子の名前)が壊して、二人で直 して見たけどすぐはずれる。直してくれないかな?” 私の両…

生きること、書くこと 46

子供の描く絵には、見ていて飽きない魅力がある。上の絵は息子が小学校で描いたものだ。版画のような 黒い全身像は、本当に息子が描いたのだろうかと思ってしまうほどのしっかりした力強さが感じられる。 参観日の日に息子が通っている小学校の体育館で、全…

生きること、書くこと 45

私は今、大変である。 一年近くもかけて家裁の調停で離婚条件を話し合い、やっと調停離婚の和解条項案、締結直前になって予 想していたことではあるが馬鹿女がやはり離婚したくないと言い出した。離婚調停の前には夫婦間での民 事訴訟があった。身内の不始末…

生きること、書くこと 44

余談ではあるが、私が速読を習っていたのはもう3年ほど前のことであるが、その動機は買って読まずに 放ってある本が無数にあって、ある時にこれは金を捨てているようなものだ、あるいは単に本屋を儲けさ せているだけに過ぎないという至極単純な事実に気づ…

生きること、書くこと 43

書きたい事は他にもいろいろとあるのだが、前回の補足説明をさせていただくことにする。真面目という 漢字について、その表記と概念について思うところを述べた。固有の言葉における表記の問題としてでは なく、漢字一般に関して、漢字は権威的であり不要で…

生きること、書くこと 42

日本語の難しさであろうか、ある一つの言葉が使われる状況や場面によって意味合いが肯定から否定へと 微妙に転倒する場合がある。 私には昔から気になっている言葉がある。それは「真面目(まじめ)」である。言うまでもなく、日常的 に最も多く使われる部類…

生きること、書くこと 41

春を迎えるこの季節、私は仕事が忙しい。 さて去年の11月頃だったであろうか、市の職員と思しき人が夕方事務所にやってきた。事務所前の国道 補修工事の挨拶であった。工事日程と図面が書かれた用紙を1枚手渡された。 「補修といってもきれいですよ。傷ん…

生きること、書くこと 40

前回に引き続いてのぼやきである。重要な点なので誤解のないように断っておくが、私はタレント候補が いけないと言っているのではない。宮崎県のなんとかという名前の難しい知事は、40歳ぐらいになって から大学に通って政治の勉強をした。自分の夢を実現…